2018年03月18日更新

性器クラミジアの感染経路・潜伏期間・症状

性器クラミジア感染症は、性感染症の中では男性・女性ともに最も多い病気です。
世界的にみても最も多い性感染症だといわれています。
その原因は「クラミジア・トラコマチス」という細菌によるもので、この細菌が性器などにある粘膜細胞に入り込むことで感染します。
そして感染したクラミジア菌は活動に必要なエネルギーを細胞から吸収し、その数を増やしていくのです。

性器クラミジア感染症は、とくに若い世代に多いのが特徴となっています。
感染は主に性交渉によって起きるため、性活動が非常に活発な「10~20代」の若い人達により多くの症状がみられるのです。

感染経路について

クラミジアは主に性的接触時における「精液、膣分泌液、唾液」などの体液が媒介となって感染が広がっていくのが特徴です。
クラミジアの感染力は非常に強く、たった一度の性行為であっても5割近くの確率で感染するといわれています。

感染経路となるのは通常の膣性交以外にも、オーラルセックス(フェラチオ)や、アナルセックスなども経路となり、これら性行為を通して性器だけでなく咽頭、目、肛門などにも感染する場合があります。
またパートナー同士がクラミジアをうつしあう「ピンポン感染」が多いのも特徴です。
クラミジアは感染後でも無症状のことが多いため、カップルがお互いの症状に気付かないままうつし合うことを繰り返してしまうのです。
さらに妊婦が感染している場合、出産時に胎児はクラミジアの住みついた子宮を通るために、産道感染してしまうことがあります。

潜伏期間について

クラミジアに感染した場合、個人差はありますが感染後1~3週間の潜伏期間後に症状が現れます。
発症までに潜伏期間があるのは、炎症などの症状を引き起こすレベルまでクラミジア菌が増殖するのに、ある程度の時間を要するためだと考えられています。

潜伏期間を経過後であっても、必ずしも症状がでるとは限りません。
男性の約5割、女性の約7割は期間経過後も症状が出ないといわれています。

男女別:性器クラミジアの症状

性器クラミジアに感染した場合、数週間の潜伏期間を経てから症状が現れます。
生殖器等の違いから男性と女性では症状やその感染の広がり方も異なったものになります。
また女性の場合は、重症化する場合が多いという特徴があります。

男性の感染

男性が感染した場合、性器から「尿道」へと感染が広がり尿道炎を発症します。
尿道炎の症状としては、尿道から水のような膿がでる、排尿時にかゆみや痛みを感じる、残尿感などが現れます。

感染を放っておいた場合にはさらに感染は進行し、「前立腺」や「精巣上体」などに感染が拡大します。
感染により前立腺が炎症をおこした場合には、前立腺付近に痛みがでるため、鼠径部や恥骨付近が痛み始めます。
また残尿感や頻尿になることもありますが、これは前立腺が腫れ上がったために尿道が圧迫され狭くなり、スムーズな排尿ができなくなったためです。

精巣上体が炎症を起こした場合は、副睾丸が痛みとともに腫れ上がっていきます。
症状がひどくなると睾丸を超える大きさにまで腫れ上がり、激しい痛みを伴います。
この状態までくると男性不妊症になる危険性もあります。

女性の感染

女性が感染した場合、最初に「子宮頸管」に感染します。
炎症を起こした場合には、下腹部の痛み、排尿時に痛み、おりものが増える、不正出血などが症状として現れます。
おりものが増えるのは、子宮内部への細菌侵入を防ごうとするためです。

感染が拡大すると、「子宮内膜」「卵管・卵巣」「骨盤腹膜」へと順に感染が広がっていきます。
炎症により各部分が痛むだけでなく、卵管の炎症では卵管が狭くなったりふさがってしまう場合があり不妊症の原因となる可能性があります。

さらに感染が進展し「肝周囲」にまで炎症が広がることもあり、この場合には上腹部に激しい痛みが生じます。

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